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Power On Self Test : ウィキペディア日本語版
Power On Self Test
Power On Self TestPOST)とは、コンピュータプリンタールーターなどの電源を入れたときブートの前に行われる処理を指す。用語は違っても、同様のシーケンスは全てのコンピュータアーキテクチャに存在する。IPL(Initial Program Load)、ブート、ブートストラップなどと呼ばれる処理の前に行われる。POST という用語はPC/AT互換機で使われ、一般化した。ブート前の処理を行うコードを指すこともあるし、処理そのものを指すこともある。
== 一般的な処理の流れ ==
電源を入れると、POST は BIOS によって制御され、さらにビデオやSCSIなどの周辺機器の初期化はそれ専用のプログラムが分担する。そのような特定機能を分担するプログラムは、ビデオBIOS、SCSI BIOS などと呼ばれ、全体としてオプションROMなどと呼ばれる。
BIOS が POST 実行中に行う処理は次のようになる。
# BIOSコード自体が問題ないかチェックする。
# POST を実行する契機が何なのかを特定する。
# システムのメインメモリを探し、大きさを調べ、問題ないか検証する。
# 全てのフロントサイドバスとデバイスを検出し、初期化し、登録する。
# 必要ならば、個別のBIOS群に制御を渡す。
# システム設定のためのユーザインタフェースを提供する。
# ブート可能なデバイスを特定し、選択する。
# 対象OSが必要とするシステム環境があれば、それを構築する。
BIOS は、CPUがリセットされたときにPOSTを起動する。CPUがリセット後に最初に実行しようとするメモリ位置をリセットベクタと呼ぶ。ハードリブートの場合、ノースブリッジがそのコードフェッチ要求をBIOSのあるシステムフラッシュメモリに向けさせる。ウォームブートでは、BIOSはRAM内の適切な位置に置かれているので、ノースブリッジはそのRAM上の位置にリセットベクターを向けさせる。
最近のBIOSでは、POST実行で最初に何故起動されたのかを特定しなければならない。例えばコールドブートなら、全機能を実施しなければならないだろう。しかし、システムが電力節約モードやクイックブートといったものをサポートしている場合、BIOS は標準の POST におけるデバイス検出工程をしなくて済み、既にあるシステムデバイステーブルを使ってデバイスを設定できる。
POST の処理は本来は非常に単純だったが、PCの発展と共に複雑化してきた。POST 実施中、BIOS はハードウェアやOSがサポートすることを期待されている様々な(そして時に相互に排他的な)各種標準規格を考慮しなければならない。しかし、ユーザーから見える POST と BIOS は、従来とほとんど変わらないメモリテスト画面と設定画面でしかない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Power On Self Test」の詳細全文を読む




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